便色カードの全国スクリーニングは胆道閉鎖の早期発見を変えるか ― 台湾の実装研究
Hsiao CH. 便色カードの全国スクリーニングは胆道閉鎖の早期発見を変えるか ― 台湾の実装研究(Universal Screening for Biliary Atresia Using an Infant Stool Color Card in Taiwan). Hepatology 2008.(DOI: 10.1002/hep.22182 / PMID: 18306391)
胆道閉鎖は小児の肝疾患による死亡の最も多い原因である。60日齢より前のKasai手術は予後を有意に改善するが、良性の遷延性新生児黄疸との鑑別が難しいため、紹介と手術の遅れが世界的に大きな問題として残っている。著者らは早期診断・早期治療を促すために、乳児便色カードを用いた全国スクリーニングシステムを構築した。2002〜2003年の地域パイロット研究を経て、2004年以降、台湾のすべての新生児に配られる児童健康手帳に便色カードを組み込む形で全国スクリーニングが確立された。便色の異常が見つかると24時間以内に登録センターへ報告される。生児出生1万人あたりの胆道閉鎖の年間発生率は、2004年 1.85(40/216,419)、2005年 1.70(35/205,854)。60日齢より前に便色カードで胆道閉鎖を検出する感度は、2004年 72.5% から 2005年 97.1% に向上した。60日齢より前のKasai手術の全国実施率は、2004年 60% から 2005年 74.3% に上昇。2004〜2005年の胆道閉鎖児におけるKasai手術後3か月時点の黄疸消失率(2mg/dL未満)は 59.5%(74例中44例)で、便色カードスクリーニング導入前の1976〜2000年の歴史的データ 37.0% より有意に高かった(p=0.002)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。