STROKESTOP試験:住民まるごと心房細動を探しにいくと、何が起きるか
Svennberg E, et al. Clinical outcomes in systematic screening for atrial fibrillation (STROKESTOP): a multicentre, parallel group, unmasked, randomised controlled trial. Lancet. 2021;398(10310):1498-1506.(DOI: 10.1016/S0140-6736(21)01637-8 / PMID: 34469764 / NCT01593553)
スウェーデンの2地域に住む75〜76歳の全員 28,768人を、心房細動スクリーニングへの招待と対照に1対1で無作為化。招待された人のうち実際に参加したのは51.3%。追跡中央値6.9年で、脳卒中・全身塞栓・入院を要する出血・全死亡の複合は31.9% vs 33.0%、HR 0.96(0.92–1.00)、p=0.045とわずかに有意。「小さな正味の利益」という控えめな結論で、集団スクリーニングの現実的な効果量を示した。
背景・CQ
心房細動は虚血性脳卒中の主要な原因である。早期に見つけて抗凝固を導入できれば、脳卒中と死亡を減らせる可能性がある。
本試験は高齢者集団において、系統的な心房細動スクリーニングがスクリーニングなしと比べて死亡と罹病を減らすかを検証した。
高齢者集団に対する系統的な心房細動スクリーニングは、死亡と罹病を減らすか?
研究デザインの読み方(PICO)
スウェーデンのハランド県とストックホルム県に住む75〜76歳の全員 28,768人
心房細動スクリーニングへの招待 14,387人。地域のスクリーニングセンターで、心房細動の既往がない人は14日間の間欠的心電図記録。心房細動が検出された、または未治療であれば経口抗凝固を提案
対照群 14,381人(招待なし)
虚血性・出血性脳卒中、全身塞栓、入院を要する出血、全死亡の複合
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。