ルーチン血栓吸引はSTEMIの死亡を減らさない(registry-based RCTの先駆け)― TASTE
Fröbert. ルーチン血栓吸引はSTEMIの死亡を減らさない(registry-based RCTの先駆け)― TASTE(Thrombus Aspiration vs PCI Alone in STEMI (TASTE)). N Engl J Med 2013;369(17):1587-1597.(DOI: 10.1056/NEJMoa1308789 / PMID: 23991656 / NCT01093404)
STEMIでprimary PCIを受ける7,244人を、ルーチン用手的血栓吸引+PCI vs PCI単独に無作為化したregistry-based RCT(スウェーデンSCAAR登録を活用)。30日の全死亡は2.8% vs 3.0%(HR 0.94、95%CI 0.72–1.22、P=0.63)で有意差なし、1年でも5.3% vs 5.6%(HR 0.94、P=0.57)で差なし。MI・TLR・ステント血栓は数値上低いが有意でない。「ルーチンの血栓吸引はSTEMIの死亡・臨床アウトカムを改善しない」を示し、後のTOTALと併せてガイドラインからの格下げを導いた。国家レジストリを用いた低コスト大規模RCTという方法論の先駆けとしても重要。
背景・CQ
STEMIでは血栓塞栓が末梢を詰め再灌流を妨げる。小規模試験(TAPAS)で血栓吸引が灌流・予後を改善する可能性が示唆され、ガイドラインはClass IIaで推奨していた。
ルーチンの血栓吸引はPCI単独より死亡を減らすか?
研究デザイン(PICO)
STEMIでprimary PCI(n=7,244、発症24時間以内、スウェーデン)。
用手的血栓吸引+PCI(n=3,621)。
PCI単独(n=3,623)。
30日の全死亡。
方法:多施設・前向き・無作為化・非盲検・registry-based RCT(SCAAR登録で組み入れ・無作為化・追跡、追跡完了100%、イベント判定は非独立)。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。