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会員限定弁膜症・構造的心疾患RCT・国際共同・多施設・非盲検・非劣性N Engl J Med 2026読了 約5分

重症ASと冠動脈疾患の合併例で、TAVIとPCIのどちらを先にするか(TAVI PCI)

Stähli BE. 重症ASと冠動脈疾患の合併例で、TAVIとPCIのどちらを先にするか(TAVI PCI)(Timing of PCI in Patients Undergoing Transcatheter Aortic-Valve Implantation (TAVI PCI)). N Engl J Med 2026.(DOI: 10.1056/NEJMoa2606924 / PMID: 42670987 / NCT04310046)

重症大動脈弁狭窄症と冠動脈疾患を併せ持ち、TAVIとPCIの両方が予定された患者986例を、TAVI先行(498例)とPCI先行(488例)に1対1で割り付けた欧州48施設の非盲検ランダム化非劣性試験。1年時点の主要複合エンドポイント(全死亡・非致死性心筋梗塞・虚血driven血行再建・弁/手技/心不全に関連する再入院・生命を脅かす〜身体障害を残す〜大出血)は、TAVI先行 105例(22.2%)に対しPCI先行 112例(24.2%)、リスク差 −2.0%ポイント(95%CI −7.4〜3.4)、非劣性のP<0.001。非劣性マージンは6.6%ポイントに設定されていた。重篤な有害事象は264例 vs 273例。「弁が先か、冠動脈が先か」を、1年アウトカムで初めて正面から比較した試験である。

Background

背景・CQ

TAVIを受ける患者のおよそ半数が冠動脈疾患を併存する。実臨床ではTAVIの前にPCIを済ませる順序がしばしば選ばれてきたが、どちらの順序が望ましいかを直接比較した根拠は確立していなかった。順序の違いは、弁狭窄が残ったままカテーテル操作を行うか、狭窄冠動脈を残したまま弁を通すか、という血行動態上のリスクの置き方の違いでもある。

クリニカルクエスチョン

重症大動脈弁狭窄症と冠動脈疾患を併存する患者で、TAVIを先に行う戦略はPCIを先に行う戦略に劣らないか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

重症大動脈弁狭窄症と冠動脈疾患を併存し、TAVIとPCIの双方が予定された患者 986例(欧州48施設)

I
Intervention ・ 介入

TAVIを先に行い、そのあとPCIを行う戦略(TAVI先行群、498例)

vs
C
Comparison ・ 対照

PCIを先に行い、そのあとTAVIを行う戦略(PCI先行群、488例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=ランダム化から1年時点の複合エンドポイント(全死亡、非致死性心筋梗塞、虚血driven血行再建、弁/手技/心不全に関連する再入院、生命を脅かす・身体障害を残す・大出血)。非劣性マージン 6.6%ポイント

方法:RCT・国際共同・多施設・非盲検・非劣性。欧州48施設で実施され、患者は1対1でTAVI先行群とPCI先行群に無作為に割り付けられた。主要評価項目はランダム化から1年時点の複合エンドポイントで、TAVI先行がPCI先行に対して非劣性かどうかを検証する設計。非劣性マージンは6.6%ポイントに設定された。資金提供は University Hospital Zurich ほか。試験登録は ClinicalTrials.gov NCT04310046。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。