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会員限定脳血管障害(脳卒中二次予防・DAPT)RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照N Engl J Med 2020読了 約5分

軽症脳梗塞・TIAにチカグレロル+アスピリン(THALES)

Johnston SC. 軽症脳梗塞・TIAにチカグレロル+アスピリン(THALES)(Ticagrelor and Aspirin or Aspirin Alone in Acute Ischemic Stroke or TIA (THALES)). N Engl J Med 2020.(DOI: 10.1056/NEJMoa1916870 / PMID: 32668111 / NCT03354429)

発症24時間以内の軽症〜中等症の非心原性脳梗塞(NIHSS 5点以下)またはTIAで、血栓溶解療法も血栓回収も受けていない11,016例を、チカグレロル+アスピリン(5523例)とプラセボ+アスピリン(5493例)に割り付けた二重盲検RCT。30日以内の脳卒中または死亡は5.5% vs 6.6%(HR 0.83、95%CI 0.71〜0.96、P=0.02)で、併用群が少なかった。虚血性脳卒中も5.0% vs 6.3%(HR 0.79)で減った。一方、30日以内の障害の発生には有意差がなく、重篤な出血は0.5%(28例)vs 0.1%(7例)で併用群に多かった(P=0.001)。「再発は減るが、障害は減らず、出血は増える」という三つの数字を並べて判断する試験である。

Background

背景・CQ

脳梗塞・TIAの直後は再発が起きやすく、クロピドグレル+アスピリンによる短期の抗血小板2剤併用療法はすでに試験で検討されていた。先行試験では、チカグレロル単剤はアスピリンに比べて血管イベントや死亡を減らせなかった。チカグレロルをアスピリンに上乗せしたときの効果は十分に調べられていなかった。

クリニカルクエスチョン

軽症〜中等症の急性脳梗塞・TIAで、アスピリンにチカグレロルを30日間上乗せすると、脳卒中または死亡は減るか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

発症24時間以内の軽症〜中等症の非心原性急性脳梗塞(NIHSS 5点以下)またはTIAで、静注血栓溶解療法・血栓回収を受けていない11,016例

I
Intervention ・ 介入

チカグレロル(初回180mg、以後90mgを1日2回)+アスピリン(初日300〜325mg、以後75〜100mg/日)を30日間(5523例)

vs
C
Comparison ・ 対照

プラセボ+アスピリン(同量)を30日間(5493例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要評価項目=30日以内の脳卒中または死亡の複合。副次評価項目=初回の虚血性脳卒中、30日以内の障害の発生。主要安全性評価項目=重篤な出血

方法:RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照。発症から24時間以内に1:1で割り付けた。投与期間は30日。資金は AstraZeneca。試験登録は NCT03354429。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。