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会員限定透析・腎代替療法RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照JAMA 2026読了 約5分

進行CKD・透析患者への低用量リバーロキサバン(TRACK)

Badve SV. 進行CKD・透析患者への低用量リバーロキサバン(TRACK)(Low-Dose Rivaroxaban and Cardiovascular Events in Advanced Kidney Disease (TRACK)). JAMA 2026.(DOI: 10.1001/jama.2026.9379 / PMID: 42240165 / NCT03969953)

進行CKDの患者は年間10〜15%が心血管イベントを起こすが、この集団で抗血栓療法が効くかどうかは分かっていなかった。12か国90施設で、CKDステージ4・5または透析依存の腎不全があり、冠動脈疾患・非出血性非ラクナ脳梗塞・末梢動脈疾患・糖尿病のいずれかがあるか65歳以上の患者1,458例を、低用量リバーロキサバン2.5mg1日2回とプラセボに1:1で割り付けた。追跡中央値1.7年で、主要複合アウトカム(心血管死・非致死性心筋梗塞・脳卒中・末梢動脈疾患イベント)は22.6% vs 20.7%(HR 1.09、95%CI 0.87–1.36、P=0.46)で差がなく、大出血は8.8% vs 6.0%(HR 1.51、95%CI 1.02–2.22、P=0.04)と有意に増えた。試験は2025年8月7日に有効性の欠如を理由に早期中止された。COMPASSで確立した「血管用量リバーロキサバン」の枠組みが、腎不全では成立しなかった一本。

Background

背景・CQ

進行CKDの患者では、年間およそ10〜15%が致死性または非致死性の心血管イベントを経験する。安定冠動脈疾患・末梢動脈疾患では低用量リバーロキサバンとアスピリンの併用が虚血イベントを減らすことが知られているが、これらの試験では進行CKDや透析患者は除外されるか、ごく少数しか含まれていなかった。進行CKDでは出血リスクと血栓リスクが同時に高まるため、他集団の結果を外挿してよいかは分かっていない。

クリニカルクエスチョン

進行CKDまたは透析依存の腎不全がある高リスク患者で、低用量リバーロキサバンは心血管イベントを減らすか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

CKDステージ4もしくは5、または透析依存の腎不全がある成人。冠動脈疾患・非出血性かつ非ラクナ性の脳梗塞・末梢動脈疾患・糖尿病のいずれかの既往があるか65歳以上。12か国90施設、1,458例(平均年齢63.2歳、女性432例29.6%)

I
Intervention ・ 介入

リバーロキサバン 2.5mg 1日2回

vs
C
Comparison ・ 対照

プラセボ 1日2回

O
Outcome ・ 評価項目

主要=心血管死・非致死性心筋梗塞・脳卒中・末梢動脈疾患イベントの複合。主要安全性=大出血

方法:RCT・多施設・二重盲検・プラセボ対照。12か国90施設。2021年1月から2025年7月に登録し、有効性の欠如により2025年8月7日に早期中止、最終追跡は2025年10月30日。統計解析は2026年2月〜3月。1,458例中1,360例(93.3%)が追跡を完了した。

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。