高齢者の潜在性甲状腺機能低下症へのレボチロキシンは症状を改善しなかった
Stott. 高齢者の潜在性甲状腺機能低下症へのレボチロキシンは症状を改善しなかった(TRUST). N Engl J Med 2017;376(26):2534-2544.(DOI: 10.1056/NEJMoa1603825 / PMID: 28402245 / NCT01660126)
65歳以上の潜在性甲状腺機能低下症に対し、レボチロキシンはTSHを正常化したが、症状や倦怠感を改善しなかった。軽度の潜在性機能低下症に「とりあえず補充」する根拠は乏しい、という試験。
背景・CQ
潜在性甲状腺機能低下症(TSH高値・FT4正常)は高齢者の8〜18%にみられ、補充の是非は長年議論されてきた。
高齢者の潜在性機能低下症で、レボチロキシン補充は症状・倦怠感を改善するか?
研究デザイン(PICO)
65歳以上で、持続する潜在性甲状腺機能低下症(TSH 4.60–19.99 mIU/L・FT4正常)(n=737、平均74.4歳)。
レボチロキシン(開始50µg/低体重・冠動脈疾患では25µg、TSHで調整)。
プラセボ(見かけ上の用量調整)。
1年後の甲状腺症状スコアと倦怠感スコア(ThyPRO、0–100、臨床的に意味ある差=9点)。
方法:無作為化二重盲検プラセボ対照・並行群間(スイス・アイルランド・オランダ・スコットランド)。主要評価は1年。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。