院外心停止後の体温管理は33℃か36℃か(TTM)
Nielsen N. 院外心停止後の体温管理は33℃か36℃か(TTM)(Targeted Temperature Management at 33°C versus 36°C after Cardiac Arrest (TTM)). N Engl J Med 2013.(DOI: 10.1056/NEJMoa1310519 / PMID: 24237006 / NCT01020916)
心原性と推定される院外心停止後、意識が戻らない成人950例を、目標体温33℃と36℃に1:1で割り付けた国際共同試験。主要評価項目は試験終了時点の全死亡で、33℃群50%(473例中235例)vs 36℃群48%(466例中225例)、ハザード比1.06(95%CI 0.89–1.28)、P=0.51。180日時点のCPCによる「死亡または神経学的転帰不良」も54% vs 52%(RR 1.02、95%CI 0.88–1.16、P=0.78)、modified Rankin Scaleでは両群とも52%(RR 1.01、95%CI 0.89–1.14、P=0.87)だった。両群とも「発熱を防ぐ」ことを意図した設計であり、33℃まで下げる積極的低体温の上乗せ効果は示されなかった。
背景・CQ
院外心停止後に意識が戻らない患者は、死亡と神経学的転帰不良のリスクが高い。治療的低体温は国際ガイドラインで推奨されてきたが、それを支持するエビデンスは限られており、最良の転帰に結びつく目標体温は分かっていなかった。
心原性と推定される院外心停止後の昏睡患者で、目標体温33℃は36℃より転帰を良くするか?
研究デザイン(PICO)
心原性と推定される院外心停止後、意識が戻らない成人950例(国際共同)
目標体温33℃での体温管理(473例が主要解析)
目標体温36℃での体温管理(466例が主要解析)
主要=試験終了時点の全死亡。副次=180日時点のCPCによる神経学的転帰不良または死亡、modified Rankin Scale による同複合
方法:RCT・国際共同・多施設・並行群間。心原性と推定される院外心停止後に意識が戻らなかった成人950例を、目標体温33℃または36℃に無作為割り付けした。両群とも「発熱を防ぐ」ことを目的として体温管理を行っている点が本試験の設計上の要である。主要解析には939例が含まれた。主要評価項目は試験終了時点までの全死亡。副次評価項目には180日時点のCPC(Cerebral Performance Category)と modified Rankin Scale で評価した「神経学的転帰不良または死亡」の複合が含まれる。既知の予後因子で補正した解析も行われた。試験登録は NCT01020916。資金は Swedish Heart-Lung Foundation ほか。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。