鎌状赤血球貧血の幼児に対する亜鉛1日20 mg補充と感染予防(ZIPS-2試験)
Namazzi R. 鎌状赤血球貧血の幼児に対する亜鉛1日20 mg補充と感染予防(ZIPS-2試験)(Daily Zinc Supplementation for Infection Prevention in Children With Sickle Cell Anemia: The ZIPS-2 Randomized Clinical Trial). JAMA 2026.(DOI: 10.1001/jama.2026.14190 / PMID: 42616536 / NCT06561061)
鎌状赤血球貧血の子どもでは、既存の予防策(ペニシリン予防内服、ワクチン、ヒドロキシウレア)をもってしても、アフリカでは感染が依然として主要な罹病・死亡原因である。本試験は、ウガンダ・ジンジャ地域紹介病院で、1.00〜4.99歳の鎌状赤血球貧血の小児 100例を、硫酸亜鉛 20 mg/日(50例)と プラセボ(50例)に1:1で割り付けた二重盲検・プラセボ対照RCTである。投与・追跡はいずれも6か月。平均年齢 36.0か月(SD 13.2)、女児 45例(45%)。登録時点で 45例(45%) がヒドロキシウレアを内服しており、登録後は全例がヒドロキシウレアを開始または継続した。追跡は全例で完結し、脱落はゼロ。主要評価項目の全原因感染は、亜鉛群 80件 vs プラセボ群 124件。100人年あたりの感染発生率は 305.7件(95%CI 242.4〜380.4)vs 480.7件(95%CI 399.8〜573.1)、率差 −176.0(95%CI −300.8〜−51.3)、ベースライン年齢・性・ヒドロキシウレア使用で調整した発生率比は 0.62(95%CI 0.45〜0.86) だった。投与中止を要する有害事象は両群ともなかった。
背景・CQ
鎌状赤血球貧血の小児は、脾機能低下を背景に感染に弱い。ペニシリン予防内服やワクチン、ヒドロキシウレアといった既存の予防策があってもなお、アフリカでは感染が罹病・死亡の主要因であり続けている。亜鉛は免疫機能に関わる微量元素で、鎌状赤血球症では欠乏しやすいことが知られている。
アフリカの鎌状赤血球貧血の幼児において、亜鉛の毎日の補充は全原因感染を減らすか。またそれは安全か?
研究デザイン(PICO)
ウガンダ・ジンジャ地域紹介病院に通院する1.00〜4.99歳の鎌状赤血球貧血の小児 100例
硫酸亜鉛 20 mg を1日1回、6か月間(50例)
プラセボを1日1回、6か月間(50例)
主要=標準化された臨床基準で定義した全原因感染の、100人年あたり発生率。副次=有害事象
方法:RCT・単施設・二重盲検・プラセボ対照。1.00〜4.99歳の鎌状赤血球貧血の小児を硫酸亜鉛20 mg/日群とプラセボ群に割り付け、6か月間投与して追跡した。感染は標準化された臨床基準で定義した。登録は2025年2月10日から4月30日、追跡は2025年11月7日まで。発生率比はベースラインの年齢・性・ヒドロキシウレア使用で調整した。
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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。