Paper Cruxy
原著を開く
会員限定敗血症(蘇生)無作為化・多施設・非盲検N Engl J Med 2014読了 約4分

早期敗血症性ショックへのEGDTは90日死亡を減らさない(ARISE)

Peake SL(ARISE Investigators/ANZICS CTG). 早期敗血症性ショックへのEGDTは90日死亡を減らさない(ARISE)(Goal-Directed Resuscitation for Patients with Early Septic Shock (ARISE)). N Engl J Med 2014;371(16):1496-1506.(DOI: 10.1056/NEJMoa1404380 / PMID: 25272316 / NCT00975793)

Riversが示したEGDTは、13年にわたり敗血症診療の中心にありました。ARISEは51施設1600例でこれを検証し、90日死亡は18.6%対18.8%で差なし。EGDT群は輸液も昇圧薬も輸血もドブタミンも有意に多く使っていました。「治療を強めたのに転帰が動かない」という結果です。

Background

背景・CQ

EGDTは Surviving Sepsis Campaign のガイドラインで、救急外来を受診した敗血症性ショックの死亡を下げる中心戦略として推奨されていた。しかしその有効性は不確実なままだった。

クリニカルクエスチョン

CQ:早期敗血症性ショックにおいて、EGDTは通常ケアより90日全死亡を減らすか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

救急外来を受診した早期敗血症性ショックの成人1600例(51施設・主に豪州とニュージーランド)

I
Intervention ・ 介入

EGDT(796例)

vs
C
Comparison ・ 対照

通常ケア(804例)

O
Outcome ・ 評価項目

主要評価=無作為化後90日の全死亡

方法:無作為化・多施設・非盲検。主要評価のデータは99%超の患者で得られた。豪州NHMRCおよびAlfred Foundation資金。

この続きは、無料登録で読めます。

登録に必要なのは、メールアドレスとパスワードだけです。カードの登録は要りません。
登録すると、この論文の続きを含めて、毎週3本まで、どの論文でも本文が読めます(毎週月曜にリセット)。

登録すると読める、この先の章
  1. 主な結果
  2. 結論

すべて読みたい方は、登録後にプレミアムを14日間¥0で試せます(カード登録が必要)。

Column

敗血症の輸液は、足すのか引くのか ― 22試験で引く、量・種類・やめどきの線

2011年、アフリカの小児3141例で、20 mL/kg のボーラスを入れた群のほうが多く死んだ。48時間死亡 10.6% / 10.5% 対 7.3%。世界中の蘇生ガイドラインが書いていた常識が、逆向きに壊れた瞬間であ…

総論を読む
この論文を含む22本を束ねた解説(プレミアム)/本記事の位置づけ:第一幕の崩壊・豪NZでも再現されず

最後まで読める3本も。

どの論文も、冒頭の2章はこのまま読めます。登録なしで最後まで読める解説も3本あります。

無料で読める3本を見る

本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。