バランス晶質液は生理食塩水より90日生存を改善しない(BaSICS)
. バランス晶質液は生理食塩水より90日生存を改善しない(BaSICS)(Effect of Intravenous Fluid Treatment With a Balanced Solution vs 0.9% Saline Solution on Mortality in Critically Ill Patients (BaSICS)). JAMA 2021;326(9).(DOI: 10.1001/jama.2021.11684 / PMID: 34375394 / NCT02875873)
SMARTはバランス晶質液がわずかに勝つと示しました。BaSICSはブラジル75 ICU・11,052例の二重盲検試験でこれを検証し、90日死亡は26.4%対27.2%、調整ハザード比0.97で差なし。著者らは「この結果はバランス晶質液の使用を支持しない」と明記しています。
背景・CQ
輸液はほぼすべてのICU患者に使われるが、輸液の種類が死亡や急性腎障害といった転帰を改善するかは、臨床研究でも基礎研究でも問われ続けてきた。
CQ:重症患者において、バランス晶質液は生理食塩水より90日生存を改善するか?
研究デザイン(PICO)
ICU入室時に転帰悪化の危険因子を1つ以上持ち、1回以上の輸液負荷を要し、24時間超のICU滞在が見込まれる成人 11,052例(ブラジル75 ICU)。平均61.1歳、女性44.2%
バランス晶質液(5522例)
0.9% 生理食塩水(5530例)
主要評価=90日生存
方法:二重盲検・要因(factorial)無作為化試験。輸液の種類と輸液速度の2因子を割り付け(速度は別報告)。2017年5月29日〜2020年3月2日に登録、追跡は2020年10月29日終了。解析可能 10,520例(95.2%)。
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。