IDNT試験:イルベサルタンが、Ca拮抗薬を超えて糖尿病性腎症を守った
― 「腎保護は降圧の副産物か、RAS阻害固有の作用か」を薬剤比較で切り分けた古典
Lewis EJ, Hunsicker LG, Clarke WR, et al. Renoprotective Effect of the Angiotensin-Receptor Antagonist Irbesartan in Patients with Nephropathy Due to Type 2 Diabetes. N Engl J Med. 2001;345(12):851–860.(DOI: 10.1056/NEJMoa011303 / PMID: 11565517)
ARBイルベサルタンが、同等の降圧をするCa拮抗薬やプラセボより、糖尿病性腎症の進行を遅らせた。主要複合(血清Cr倍化・末期腎不全・死亡)を、イルベサルタンはプラセボより20%、アムロジピンより23%低減し、その効果は降圧の程度では説明できなかった。RENAALと並び、2型糖尿病性腎症でのRAS阻害を確立した古典です。
背景:なぜこの試験が必要だったのか
RENAALと同時期。「ARBの腎保護は、単に血圧を下げたからではないのか?」を厳密に問う必要があった。
同等の降圧を行うCa拮抗薬やプラセボと比べて、ARBは糖尿病性腎症の進行を“血圧低下と独立して”遅らせるか?
研究デザインの読み方(PICO)
高血圧を伴う2型糖尿病性腎症(尿蛋白≥900mg/日)
イルベサルタン 300mg/日
アムロジピン 10mg/日、またはプラセボ(いずれも目標血圧 ≤135/85)
複合(血清Cr倍化・末期腎不全・全死亡)
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