VA NEPHRON-D試験:ACE阻害薬とARBの併用は、害だけで益がない
― 糖尿病性腎症でRAS阻害を「二重に効かせない」を確立した一本
Fried LF, Emanuele N, Zhang JH, et al; VA NEPHRON-D Investigators. Combined Angiotensin Inhibition for the Treatment of Diabetic Nephropathy. N Engl J Med. 2013;369(20):1892–1903.(DOI: 10.1056/NEJMoa1303154 / PMID: 24206457 / NCT00555217)
糖尿病性腎症でロサルタンにリシノプリルを追加しても腎保護は得られず、高カリウム血症と急性腎障害が増えた。併用は腎進行・死亡を改善せず、安全性で早期中止となり、「RAS阻害は二重に効かせない」を確立した一本です。
背景・CQ ― なぜこの試験が必要だったのか
ACE阻害薬・ARBは単剤で腎保護を示す。併用は蛋白尿をさらに減らすため「もっと効くのでは」と期待された。
糖尿病性腎症で、ARBにACE阻害薬を併用すると腎進行を抑えられるか? 安全か?
研究デザインの読み方(PICO)
米国退役軍人、2型糖尿病、eGFR 30.0〜89.9、UACR≥300
ロサルタン100mg + リシノプリル(10〜40mg)
ロサルタン100mg + プラセボ
eGFRの低下・末期腎不全・死亡の複合
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。