ORBITA試験:安定狭心症のPCIは「偽手技」と比べてどうだったか
― 循環器領域で初の盲検プラセボ(sham)手技RCT
Al-Lamee R, Thompson D, Dehbi HM, et al. Percutaneous coronary intervention in stable angina (ORBITA): a double-blind, randomised controlled trial. Lancet. 2018;391(10115):31–40.(DOI: 10.1016/S0140-6736(17)32714-9 / PMID: 29103656 / NCT02062593)
安定狭心症のPCIを“偽手技(sham)”と二重盲検で比較した、循環器領域で初の盲検プラセボ手技試験。主要評価項目である運動時間の増加は、PCIとプラセボで有意差がなかった(群間差16.6秒、P=0.2)。「PCIなら必ず楽になる」という直感を盲検で検証し、適応判断とインフォームドコンセントの質を問うた一本です。
背景・CQ ― なぜこの試験が必要だったのか
安定狭心症に対するPCIの主目的は「症状緩和」です。だが従来の試験は医師も患者も非盲検で、プラセボ効果によって効果が過大評価されうる懸念がありました。
薬物治療を最適化した安定狭心症で、PCIはプラセボ手技を超えて運動耐容能を改善するか?
研究デザインの読み方(PICO)
安定狭心症・単枝の高度狭窄(≥70%)、6週間の薬物最適化を経た患者
PCI(薬剤溶出ステント)
プラセボ手技(sham:鎮静+聴覚遮断のもとカテーテルのみ)
運動時間増加量の群間差
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。