PARADIGM-HF:ARNIは“標準”だったACE阻害薬を超えるのか(HFrEF)
McMurray JJV, et al. Angiotensin–Neprilysin Inhibition versus Enalapril in Heart Failure. N Engl J Med. 2014;371:993–1004.(DOI: 10.1056/NEJMoa1409077 / NCT01035255)
長らくHFrEF治療の土台だったACE阻害薬を、ARNI(サクビトリル/バルサルタン)が実薬対照で上回ったランドマーク試験。心血管死・HF入院を約20%、総死亡も有意に減らし、HFrEFのRAAS治療をACE阻害薬からARNIへ置き換えた転換点。
背景・CQ
HFrEFはACE阻害薬/ARB+β遮断薬+MRAで予後が改善してきたが、それでもイベント・死亡は残っていた。ネプリライシン阻害はナトリウム利尿ペプチドを保持し、利尿・血管拡張・抗リモデリングをもたらす。これをARB(バルサルタン)と組み合わせたのがARNI。
HFrEF患者で、ARNIはエナラプリルより心血管死・HF入院を減らすか?
PICO
- P:NYHA II–IV・LVEF≤40%(後に≤35%)・BNP/NT-proBNP上昇のHFrEF。N=8,442。
- I:サクビトリル/バルサルタン 200mg 1日2回(+通常治療)。
- C:エナラプリル 10mg 1日2回(実薬対照・二重盲検)。
- O(主要):心血管死 または HF入院 の複合。
- デザイン:両薬の忍容性を確認するランイン期の後に無作為化。追跡中央値27か月で早期中止(ベネフィット)。平均64歳・女性21%・利尿薬80%・MRA 56%併用。
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