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会員限定輸液・蘇生多施設・無作為化・二重盲検の実践的試験N Engl J Med読了 約4分

重症成人における緩衝多電解質液 vs 生理食塩水(PLUS)

Finfer S. 重症成人における緩衝多電解質液 vs 生理食塩水(PLUS)(Balanced Multielectrolyte Solution versus Saline in Critically Ill Adults (PLUS)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa2114464 / PMID: 35041780 / NCT02721654)

SMARTは緩衝晶質液がわずかに勝つと示したが、単施設・非盲検だった。PLUSは豪州・NZの53 ICU・5037例という多施設・二重盲検RCTで、緩衝多電解質液(プラズマライト148)vs 生食を厳密に比較。90日死亡は21.8% vs 22.0%、急性腎障害も差なし。SMARTと逆の結論で、"緩衝晶質液と生食の差は、あってもごくわずか"という現実的な着地点を与えた。輸液の"種類"論争を沈静化させた一本。

Background

背景・CQ

生食より緩衝晶質液の方が急性腎障害・死亡を減らすかは、SMART(単施設・非盲検で緩衝晶質液がわずかに有利)とその後の議論で未決着だった。多施設・二重盲検で、緩衝多電解質液が生食より転帰を改善するかを検証した。

クリニカルクエスチョン

重症成人のICU輸液で、緩衝多電解質液は生理食塩水より死亡・急性腎障害を減らすか?

Design (PICO)

研究デザイン(PICO)

P
Population ・ 患者

ICUで輸液を要する重症成人 5037例(豪州・NZの53 ICU、ANZICS)

I
Intervention ・ 介入

緩衝多電解質液(BMES=プラズマライト148)、ICU滞在中の全輸液に使用

vs
C
Comparison ・ 対照

生理食塩水(0.9%)

O
Outcome ・ 評価項目

主要=90日全死亡。副次=急性腎障害・腎代替療法・血清クレアチニン変化

方法:多施設・無作為化・二重盲検の実践的試験。試験輸液は盲検化。豪州NHMRC+NZ HRC資金(公的)。

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Column

敗血症の輸液は、足すのか引くのか ― 22試験で引く、量・種類・やめどきの線

2011年、アフリカの小児3141例で、20 mL/kg のボーラスを入れた群のほうが多く死んだ。48時間死亡 10.6% / 10.5% 対 7.3%。世界中の蘇生ガイドラインが書いていた常識が、逆向きに壊れた瞬間であ…

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本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。