ショックの第一選択昇圧薬 ドパミン vs ノルアドレナリン(SOAP II)
De Backer D. ショックの第一選択昇圧薬 ドパミン vs ノルアドレナリン(SOAP II)(Comparison of Dopamine and Norepinephrine in the Treatment of Shock (SOAP II)). N Engl J Med.(DOI: 10.1056/NEJMoa0907118 / PMID: 20200382 / NCT00314704)
ショックの第一選択昇圧薬はドパミンかノルアドレナリンか。SOAP IIは1679例のRCTで両者を比較。28日死亡は52.5% vs 48.5%(P=0.10)で有意差なしだったが、ドパミン群は不整脈(主に心房細動)が約2倍(24.1% vs 12.4%)多く、心原性ショックの亜群では死亡が増えた。"死亡は同等だが安全性で劣る"——ノルアドレナリンを第一選択とする現在の指針を決定づけた一本。
背景・CQ
ショックの治療に昇圧薬は不可欠だが、第一選択をドパミンとノルアドレナリンのどちらにすべきかは未確立だった。両者で死亡・有害事象に差が出るかを検証した。
ショックの第一選択昇圧薬はドパミンとノルアドレナリンのどちらか?
研究デザイン(PICO)
昇圧薬を要する各種ショックの成人 1679例(敗血症性62%・心原性17%・循環血液量減少性ほか、ベルギー/オーストリア/スペインの施設)
ドパミン(最大20µg/kg/分)を第一選択
ノルアドレナリン(最大0.19µg/kg/分)を第一選択(不足時は非盲検で他剤追加)
主要=28日死亡。副次=臓器補助を要さない日数・有害事象
方法:多施設・無作為化・二重盲検試験。目標が達成できない場合は非盲検の昇圧薬(ノルアド・エピネフリン・バソプレシン)を追加可能。欧州の公的研究ネットワーク資金。
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総論を読む本ページは医学情報の学習・抄読会支援を目的とした要約であり、個別の診療判断を代替するものではありません。掲載の数値は原著に基づきますが、投与の可否・用量などの最終判断は、必ず原著論文および最新の診療ガイドラインをご確認ください。図表は出版社からの転載ではなく、要点を独自に記述・再構成しています。